The Day of BAD LUCK

前日の晩、超多忙の田中秀幸さんにHakan Lidboの曲のPVをお願いしていて、最後の編集作業が日付の変わる頃からのスタートになってしまった。思ったより作業はスムースに進んだんだけど、確認用にもらってきたminiDVのテープをPCに取り込んでDVDを焼くなり、ウェブ用のファイルをエンコしようと思って4時頃から作業始めたところ、DVカメラがちゃんと機能してくれない。Panasonicの3年前くらいのモデルだけど、酷使してるわけでもないのに…。自前のテープを何本か再生してみて全部アウトだった時点で、ソースでなく、カメラの駆動系(たぶんヘッドがずれてるとかでトラッキングがおかしくなっている)がぶち壊れたんだということが確定。がっくし…。この時点で既に6時とかになっていた。

一旦寝て、午後から会社のスタッフにもう一台あるカメラを近くまで持ってきてもらって作業をすることにする。普段あんまり使わない西小山の駅で待ちあわせて、朝飯も食ってなかったので軽く食事できる場所を探す。結構歩き回ったんだけども、そもそも古〜い商店街って感じの駅前なんでほとんどの店は閉まっちゃってて、仕方なく一軒だけ営業していたファミレスもどきみたいなトコに入る。したら、店内がいきなり群馬とか埼玉のサイゼリアにでもテレポートしたような雰囲気で、びっくり。水商売風の服の女(でも顔面にはニキビ跡がくっきりでキツネ目の薄幸ルックス)と全身白のジャージ+ダウン(超趣味の悪い柄入り)でサンダル履きのチンピラ風の男のカップルとか、お代わり自由のドリンクだけで数時間も粘ってそうなおばちゃん集団とか、そんな客大勢の吐き出す大量の煙草の煙にむせ返りながらまずい食事をする。

もう一台のカメラ(こっちはSONY)はちゃんと再生できたので、一安心してキャプチャ作業を始めようとしたら、今度はPCの調子が悪い。一旦再起動しようと思ったところ終了できないアプリがあって、タスクマネージャから強制終了を選んでもダメ。どうしょうもないから、無理矢理PCの電源を落として、様子を見る。
いつも同じアプリじゃないし、エラーの再現性がまったくないんだけど、たまにそういうことが起きるので怖くなってチェックディスクを久々に行う。終了に1時間近くかかったかな。エラーはいくつか見つかって、無事立ち上がったと思ったら、今度はCドライヴのプロパティを開こうと右クリックしただけで画面がブラックアウト! 耳をそばだてるとPC自体はまだ動いているみたいなので、なにかしらディスプレイ系の回路かグラフィックボードがやられた…のだろうか。

また強制終了して起動。ほんとはこの時点で気付くべきだったんだけど、放っておいたからまたチェックディスクのモードに入ってしまう。だから、もうその作業はおわったっちゅうの。また一時間待つんかい。キャンセルできないものかいろいろキーを押してみるんだけど、だめ。ノートは会社に置きっぱなしになってたので、ネットで調べることもできないし。ガイドブックを引っぱりだしてきて探してみるけど、途中でキャンセルする方法は書いてない…。

いらいらしながら一時間が過ぎて、また、同じようにCドライヴを触ると、再びブラックアウト!! なんだんだぁ。すでにこの時点であたりは真っ暗。夜のYellowのパーティでHakanに確認用にDVD渡す約束になってるのに間に合うのか…。
だけど、今度は落ち着いてセーフモードで再起動して事なきを得る。ブラックアウトの原因がわからないだけに、安心はできないが…。

ようやくビデオを取り込んで、クラブで流せるように頭とケツの長い黒部分やクレジット表記を削って、逆に大きめの曲タイトルとアーティスト名を入れてようやくDVD-Rに焼くところまでたどり着く。ん? 「ディスクを作成する」というボタンがグレーになってて押せない…。あんまり考えてる時間がないので、一旦MPEG2ファイルとして吐き出して、別のソフトで焼けばいいかと軽く考える。めんどくさいからと確認もせずにいっぺんに数枚を焼く設定にして、出かける準備を始めた。かなり時間がぎりぎりになってる。
焼きたてのディスクにタイトルとかマジックで書き込んで、念のため家電のDVDプレイヤーで再生したら、なんと「再生できません」の表記。どのディスクを試してもだめ…。なんなんだぁ!!!!!! PCのDVDプレイヤーだとちゃんと再生されるんだよ。うぅうう。泣きそうになりながら、仕方ないのでDVカメラとHDレコーダーをケーブルでつないで、そっちでDVDを焼く。メニューとか日本語になっちゃうけど、まぁしょうがないよね。

なんでそんなに焦っていたかというと、まぁHakanとは挨拶もしなきゃだし、もちろん早めからスタートするというプレイの時間にまにあうようにとも思ってたんだが、Yellowに行く前にUNITでやってる<ABEND>にも顔を出そうと思っていたので。まぁKAGAMIはラスト近くで聴くことはできないだろうという予想はしてたけども、入りが遅くて会うことすらないとは思わなかった。ほとんど、行った意味がありません。MOAくんとかQ'HeyくんとかTAROとかLyomaとか、久々のテクノな知り合いには一通り挨拶できたんだけどね。

肝心のYellowのパーティは、人の入りもギュウギュウというほどでもなくほどよい混み具合で、Hakanのライヴも前半ロマンティックなボコーダー系から後半どんどん変態でアッパーなテクノになってくという展開も素晴らしく、かなり感激したんだけども(と、心のどこかで「この盛り上がってる人たちみんながCD買ってくれればいいのにぃ…」とか思ってたり)、朝方、帰ろうと思ってステージ裏に置いてもらっていた上着を取りに行ったら、なぜかセーターがない。盗まれた? 誰に? この冬買ったばっかりの、まだ数回しか着てないものだったからショックがでかい。実は、連れが仕事帰りに東横線に1万円近くした傘を置き忘れたとかで必死に探して親切な駅員の助力もあってようやく見つけたという話聞いて、「傘なんてなくすんだから、そんな高いの買うほうが間違ってる」とか力説してたりした直後の出来事だったり、ロッカーも数ヶ所空いてた(クロークはやってなかった)のに一般のお客さんに譲ってあげようと前まで行って使うのやめていたり、でかける直前にぼろいジャージからやっぱこっちでと急に着替えていたり…かなりの数の選択ミスが重なっていたんだなぁという感じ。

しまいには、寒いなか汗びっしょりのTシャツにジャンパーだけで帰ってきたもんだから、具合悪くなってしまい…。

もうこんな週末はイヤです。