BYODKM

大昔オーストラリアに旅行したとき、レストランにBYO(Bring Your Own)という表示があった。オーストラリアではアルコール販売のライセンスが厳しいからか、結構な数のレストランで「酒の持ち込みOK」という変わった習慣がある。しかもほとんどのBYOレストランには酒屋が隣接してて(パチンコ屋と換金屋の関係のように)それらが共存してる。「あそこは酒飲めないから他の店行こうぜ」ってなるくらいなら、持ち込み許可した方が客を呼べるという割り切った判断をするってのがオージー流なのか。アメリカでホームパーティ以外のシーンでそういう習慣が一般的にあるというのはあんまり聞いたことないけども、Mac miniという衝撃的なマシンの紹介にあたってスティーヴ・ジョブスがBYOの概念を持ちだしたのはビックリした。
つまり、Bring Your Own Display, Keyboard and Mouseということなんだが、ほとんどのヒトの家にはWindows PC用にディスプレイもキーボードもマウスもあるだろうから、それを流用してもらえれば、Mac miniは激安で本体だけ提供しますよという、これまでの頑ななまでのジョブス/Appleの美的なこだわりに比べたらチョー割り切った提案なのだ。なんせ大半のWin用のディスプレイやキーボードはどっちかといったら無骨で安さや利便性を優先させているし、Macのネジ一つないデザインと共存させようなんてこれまでだったら死んでも言わなかったと思うんだよね。Win用のiTunesiPodを出したというのはAppleにとっては歴史的な転換で、それが成功しているからこその生き残り戦略なんだろうけど、Macはセカンドマシンでっていう控え目なというか分相応な宣言が好意的に受け取られるといいなぁと思う。やっぱりウェブ周りの仕事やってるひとにとっては数%でもMacユーザがいる限りMacを切り捨てるわけにいかないわけで、でも、それだけのためにMac揃えるのもなあという感じだったと思うし。なんせ、サービスにしても周辺機器にしても対応してないのが多すぎて、既にWinで環境を持ってる人にとってはMacを使うっていうことに何の動機も持てないからね。これがきっかけになってMacユーザが増えたら、Mac対応をもっと考えなくちゃいけなくなってウェブ屋さんはじめソフト屋さんもハード屋さんも悩みの種が増えてしまうかもしれないが、そのほうが健康的とも言えるだろうし。

追記

書いたのは15日だけども、記念に12日エントリにしてみた。

Apple Mac mini (1.25GHz, 40G, 256, Combo, 56k, E) [M9686J/A]
Apple Mac mini (1.25GHz, 40GHD, 256RAM, Combo Drive)

APPLE STOREですら初日にすぐBUY NOWしたヒト以外は2〜3週間の納期

ヨドバシでは5%還元でお一人様一点限り(出荷予定は明記されてない)。

Bicの店頭では10%還元という噂もあるけど未確認(ウェブでは5%)。

やじうまWATCHでも取り上げられていたけど、アマゾンのエレクトロニクスのトップセラーがずーっとアップル関連製品ばっかなのがちょっと笑える。
−でもなぜか、「コンピュータ」や「Machintosh」だとMac mini入らないのね。まだ登録されてないのか? それともコレは既存の枠には入らないのだ!というアマゾンの設定か(んなバカな)。

※欲しい!と思ってもデフォルトだとメモリ少ない上に自分で増設できないから、よく考えた方がいいよ。どうせすぐには買えないんだし。