おっさんなりの夜遊び

恵比寿に移ってからというもの、ちっとも足が向かなくなってしまったLiquid Roomに繰り出した。サンデー・アフタヌーンなイヴェントになってからは初の<House Of Liquid>。今回のゲストはKarafutoこと田中の大将と、Calmのバンド編成のライヴで、どっちもソロでも十分2500円の価値はあるというラインナップだった。

Karafutoはオープンから4時間のロングセットだったので、後半のクリック〜渋いハウスな展開を目当てに5時すぎに会場入りして、まだ外が全然明るいというのに、しかも酒飲むと湿疹でまくりで医者に呑むなと止められてるにもかかわらずテキーラとか焼酎がんがんいっちゃってほろ酔いでゆらゆら踊る。上がってきたかなぁ(気分も曲も)というあたりであっさり音が止まったと思ったら、30分遅れでCalmのライヴ。いやぁ、これが相当気持ちよかった。5割くらいの埋まり具合と思っていたフロアもすっかり満員で、そりゃガーデンホールを満員にするくらいの人気があるわけだからあたりまえと言っちゃそれまでだけど、結構熱烈な支持者が集まった感じでコンパクト(会場も編成も)ながらグッと温度が上がる。

以前も思ったけど、サックス奏者がすげーいい味出してて、ヤマハ大人のための音楽教室でも行ってサックス習おうかなんて真剣に考えるくらいキレと主張のある、でも出しゃばりすぎないプレイで惚れ惚れさせられる。肝心のCalmことKF氏は、なんかイメチェンした上にギター弾いてて(しかも時折ちょっとワイルドに)、最後の最後までどこにいるのかわからなかった。エイドリアン・シャーウッドばりに卓でもいじってるンか?ってミキサーブースまで見に行っちゃったもん(笑)。

ムードマンをちょっと聴いて、腹も減ったし明日も仕事だしと退散しようとフミヤに挨拶にいって、いやぁ体調悪くて酒医者に止められててさとか、夜のパーティなかなか出れなくなっちゃってとか話していたら隣にいたタロウに「それ、おっさんですわ」とか突っ込まれて、そうですとしか返答できない自分。ジブン、オッサンやし…

でもそういう境遇であってもほろ酔いでゆるゆる踊れる場があるっていうのは嬉しいことなんだよね。以前はしゃらくせえ!くらいにしか思わなかったフロア禁煙なんて超日本的ルールにしても、つい増える喫煙量を考えると、いいかもなんて思ってしまったり。