ネットの幻想が死ぬとき

「悪徳商法マニアックス」というページがあるんですよ。

絶えることなく増殖進化する騙しのテクニックだとか、なぜひとはそうも簡単に騙されるのかとか、かなり興味があって以前からたまに見に行っていたんですが、久々に行ったらすごいことになっているね。
ここに詳しく書いてあるけど、悪徳商法だってやり玉にあげられた会社がグーグルを脅して、このサイトを検索結果に表示させないようにしたようだ。
たぶん、さんざんネタにされてる株式会社ウェディングってとこの仕業なんだろうけど、すごい実力行使だ。この件は前に2ちゃんのレンタルサーバ板でも話題になったことがあって、「悪徳商法マニアックス」にサーバをレンタルしているサーバ屋が、やっぱりこの会社の脅しに屈して管理人さんの個人情報を相手に渡してしまったという。プロバイダ責任法だとかいう話じゃなく、司法が介入する前に、相手が悪だろうと何だろうと確認もせず、とにかく力の強い者には逆らわずにしておこうってことじゃない。
それってさ、ビルに入居して悪を糾弾する出版活動してたら、ある日管理会社の雇ったガードマンが「怖いヒトがお宅の文句言ってきたんで、部屋の鍵渡しちゃいましたから」って言ってるようなものだろう。
今回のグーグルの件もひどい話だよね。こういうサイトに来るひとは、掲示板なんかを見たらわかるように実際に被害に遭っていたりして深刻な場合も結構あるわけで、一方的に苦情が出たからといって表示しなくするなんていうのは、検索エンジンとしての役割を放棄してるだけじゃなくて、実害をもたらすと思う

インターネットの黎明期に言われていたようなユートピア的な世界なんて、本当に幻想だったんだなと、こういうことが起きるたびに思いますよ。
やはりこういう情報はどんどん共有して、グーグルに文句のひとつでも言ってやるべき。
来月、マガジンで記事にしちゃったりして。
したら、おいらの関係してるサイト全部表示されなくなったりして(笑)。