本当にあった怖い話

本当はCDのマスタリングがあって立ち会いたかったんだけれど、いろいろ締め切りが重なって結局行けなかった。うちから出るものじゃないから、行ったところで何をするわけでもないんだが作品の仕上げの工程に立ち会っているといないでは完成したときの感動も違ってくるし、あんまこういうスタンスはよくないんだけど状況が状況だけに仕方ない。

夜半からデスクトップでビデオ編集。−といっても自分で作業するわけではなくて、あれこれ指示を出したりチェックするだけだが。中身に関してはほぼ完成していたので、すぐ終わるかと予想していたのは甘かった。最終確認をしようとした段になって、パーツを合体させて保存してあった完成版のファイルが読めなくなり、しかも素材の一部はそのファイルの中にしか残してない(バラのパーツとして保存しなかった)ことが発覚してその部分を作り直した。再度完成版を作り、30分弱のビデオのパーツを集めてDVに吐き出そうとたら再レンダリングにやたらに時間がかかった上に最後の段階になってメモリ不足とか言われてエラーで先に進めなくなってしまい2時間かかったレンダリングがパーに。Final Cut Proのヴァージョンが古いからなのか、バラの状態ではレンダリングが終わってるのに一部のファイルがなぜか合体させると要再レンダリングの状態になってしまう…。あれこれ試行錯誤して、結局終わったのは朝6時過ぎ。11時にFedex(海外からの仕事だったので)が取りに来るというケツが決まっていたから、かなり冷や汗ものでした。

ファイルが壊れるっていう最悪の事態には最近遭遇してなかったからホント心臓に悪かった…。数GBのデータだったら今ならDVDにバックアップするっていうことも可能だけど、やっぱり映像ファイルだと軽く10GB越えになるし、いちいちバックアップとりながらやる余裕もないなかで、最後の最後に「この状況で全部ぶっとんだらどうしよう…」という悪夢が頭の中で渦巻く。まぁその道のプロはちゃんと防御策を講じた上で仕事しているんだろうけど、CGとか映像の仕事してたら、寿命縮むだろうなぁ…。

ほとんど何もやってないクセに帰ってきたらどっと疲れてた。
音をつけたりする作業はとても楽しかったんだけど、もうしばらくこういう仕事は勘弁って感じですわ。