原始的すぎるアメリカの広告業界

PepsiのiTunesキャンペーンに、「肉眼で見える」盲点という記事がITmediaに掲載されていて、アナログなハッキングってどんなもんやろと思ったら、単にボトルを斜めにすると、キャップの裏が見えるからそこに印刷された文字(アタリなら文字コード、ハズレの場合はAGAIN)を読み取れるというショボイもの。
その情報を暴いたサイトにはご丁寧に図解入りで「ハッキング」法が解説してあるんだけど、なんじゃこりゃという感じ。アメリカって遅れてるなぁ。
日本のドリンク業界だと、ボトルや缶に剥離シールがついてて、そこに印刷してある10桁程度のユニークな数字をネットで入力させてプレゼントを贈る(一応ネット上でゲームみたいなことをするけど、恐らく数字自体に最初からアタリが割り振ってある)っていうキャンペーンがいまや主流で、その方式を始めてからそれ以前のハガキなんかを使って応募させるものの何倍ものエントリーが集まるようになったらしいんだけど、その洗練された手法に比べるとそのままキャップの裏に文字が印刷してあるだけって原始的だよなぁ…。日本と同じシステムにしたら、シールだけ盗むヤツがいるからだめなのか? だったら昔のペプシ(瓶)の王冠みたいに裏を一枚ペロッと剥がさせるタイプにすりゃいいんじゃないかな。スーパーカー・ブームの頃に既にあのタイプの王冠あったと思うから、技術的には屁でもないものだと思う。
大昔、マクドナルドで銀はがしのキャンペーンをやったときに、強い明かりに透かすとアタリがわかっちゃうっていうバグがあって、ガキどもが次々ポテト無料だとか200円券だとか当てまくって、次から透けないようになってたっていう事件を思い出したよ。
3本に1本程度アタリがあるらしいけど、そんな高確率でもズルしてまで当てたいものなのか…。なんか夢がないなぁ。音楽がペプシのおまけになった上に、そのペプシ代すら無駄打ちしたくないって思われちゃうという悲惨さ…。結婚式やクリスマスのプレゼントが気に入らなかったらデパートに返品して欲しいものと取り換えちゃうという連中には、きっと中身のわからない食玩何個も買って、当たった外れたって一喜一憂するなんて気持ちはわかんないんだろうなぁ。