WIRE day two

夜も更けてきてバックヤードに行くと、運営スタッフの皆さんが死屍累々という感じで床やテーブルに突っ伏しているのを目にしてしまい、さすがに2日連続(実際にはスタッフは4日とか5日とかアリーナに泊まり込んでいるはず)となると、きついものがあるなぁと実感。そんな裏方の皆さんの努力の甲斐あって年々会場の快適さや細々した部分が改善されて行ってると思うけども、遊ぶ側は何も考えずにそれが享受できる。まぁ終わってからあーだこーだ言うのは簡単だけど、今年は会場の問題(騒音でさいたまスーパーアリーナの終夜営業が全面的に不可になった)もあったりして苦肉の策で横浜2デイズ開催になったという経緯もあるわけだし、今後もこういう楽しい祭を続けていけるために、遊びに行く側も感謝の気持ちを持って本気で楽しむ必要があるんじゃないかな。こういうものって、5年10年と続いていくと、だんだん惰性になってきたり毎年あるしなぁみたいな慣れが生じてきちゃうけど、Love Paradeしかりで、なくなってから「残念だな」とか嘆いてもどうしょうもないわけですよ。一度挫けてしまうとそこから再度這い上がるのは多分続ける以上のすごいパワーが要ると思うし。現実問題、テクノをここまで愛してなおかつプロフェッショナルにこれだけの規模のイベントを維持していけるのは日本ではこのチームしか存在しないと思う(そのプロフェッショナルさがいいかどうかは別問題として)。最近、卓球と話すたびに何となくお互いの年齢の話(要はオッサンだよなという…)になる傾向があるけど、自分の出番が終わった後に、「今年は出番早かったし、まだたっぷり時間ある。さぁ、これから遊ぶぞ!」って満面の笑みで言ってくれる彼がやっぱり羨ましいというか頼もしい。どんなに巨大なパーティだって出発点は「楽しく遊ぶ」っていう部分なわけだし、主催者が裏でこもってしかめっ面で頭抱えてるよりは、率先して楽しんでくれていたらこっちだって「OK、こっちもどんと信頼してついてくぜ」って気持ちになれるじゃない。

個人的には裏でちょっとしたトラブルがあってゴタゴタしたり、連れが途中で具合悪くなってしまったりして心底楽しめたわけじゃなく残念な部分もあったんだけど、客の混ざり具合や音と光の演出の素晴らしさにはホント毎年感服する。二日間でのべ26000人の、あの場を共有したみなさん、お疲れさまでした。来年は新しい友達でも誘って、また。