CISCO新宿アルタ店CLOSE

小野島さんとこに書いてあった件。
痛いテクノ小僧たちのあいだでは星ちゃんとこがシスコテクノ店→システクなのに対し、なぜか新宿店はシスコタモリ店→シスタモorタモリとか呼ばれていたな。

昔、初台とか西新宿(パークハイアットの近所)に住んでたことがあったので、新宿のシスコはかなり通った方だと思う。そもそもアルタって、後に「いいとも!」で有名になっちゃうんだけど、元は三越が持っていたビルで親戚に三越関係の人間がたくさんいたこともあってずーっと昔から出入りしていたような気がする。最近だとすっかりギャル向けの店になっちゃったんだが、ファッションビルのはしりとしてデビュー当時は画期的だったんじゃないだろうか。原宿に行かなくてもDEP'Tで買い物できたし、他にもいくつかお気に入りの店があった。思い返すと、リキッドがなくなってとどめを刺されるまでかなりの間、新宿っこだったんだよ。伊勢丹、丸井、バーニーズ、紀伊国屋世界堂、桂花、アカシア、カフェハイチ、DUG、木村屋、タカノ、さくらや、ヨドバシ…でもやっぱ、新宿と言えばアルタだよなぁ。7月末にシスコがなくなってしまったら、たぶんもうアルタに行くことはなくなっちゃうだろうな。

その昔のシスコアルタ店では、URの一桁台のアナログとか、ゴミみたいな値段でバーゲンしてたなぁ。当時からシスコはフリーペーパーでURをプッシュしてたんだけど(たぶん鷲見さんがやってたと思う)、「ハウス」という文脈で捉えられていたからハードすぎてほとんど相手にされてなかったんだよね。今じゃ、URのCDがシスコから国内盤としてリリースされてることを考えると、脈々と受け継がれているものはあるとも言えるけど、こないだサウンドスケープの高橋さんが言っていた「最近の若いこたちは、ハンターの嗅覚みたいなものはもう失ってると思う。自分たちがウェブ試聴とか導入してそれを助長してしまってるんだけど」っていうようなことがとっても悲しくもある。新宿のシスコがよかったのは、あの小さい店でいろんな音楽がごっちゃになってるというところだったと思う。店がジャンル毎に分化して以降は、どうしても全然知らなかった世界に出会うとか、それこそTASAKAがヒップホップから隣の棚に置いてあったことをきっかけにハウスやテクノに目覚めたっていうようないろんなものが混じりあう感じはなくなってしまったからね。