iTunes関係で取材とかなんとか

今まで、すでにリアルで知ってるひと以外からここで書いていることをネタに何か仕事の依頼があった試しはなかったんだけど、なんだか急にアンケートとか取材とかの発注が来る。仕事用のメールアドレスでなくてここでしか使ってないほうに連絡が来るので、現実世界でのプロファイルは関係なく、ここで書いたことだけで判断されてるのだろうか。おもしろいような悲しいような。


iTMS関係の話は、もうしばらくしたらあーだこーだと言えなくなってしまうかもしれない。原雅明さんは自身のブログでかなり細かい部分までアイチューンズとの契約に至るまでを書いているけども、そういうことをしちゃだめよということがきっと日本のiTMSとの契約書にも盛り込まれているはずだ。僕も物書きの端くれとして、自分の知っていることで後続のひとたちの役に立つであろうことは記事にしたいという気持ちはすごく強くあるし、だからこそ以前のエントリーで挑発的なことを書いた。発信する側と批評する側がいっしょくたになってるといういびつな構造はいかんと思って編集という仕事をやめて、徐々に雑文書きすらやらなくなって、一応匿名ならいいかって逃げを打ってダラダラ日記を書いて発散しているという健全なのか不健全なのかわからない現状。津田さんだったり、きちんと問題意識とはっきりした指標をもってこういったことを記事にする書き手がたくさんいることを考えたら、自分がやるべきことはちゃんといい音楽をリスナーに届けることの方だろうとは思うわけです。当事者だから言えることはたくさんある。確かにそうなんだ。原さんだって知ってるからこそ僕が書いたことに対して「違うよ」と発言せざるをえなかったと思う。逆に、僕のところにはそうやって断言できるだけの情報は(特に日本のアップルからは)与えられず、周囲からは苦戦の報ばかりが入り、海外で今までやって来た通例はこっちではまるでなかったことになってる?という状況で、にっちもさっちもいかないような空気が漂っていた。

僕自身は急に外せない用件が入り絶好の機会を逃してしまったものの、高橋健太郎さんの好意でうちのスタッフがアイチューンズのインディー・レーベル向けのセミナーというものに同行させてもらった(まぁ言ってみれば裏口入学のようなものか)。すると、以前出したきり放置プレイだった申請書が巡り巡ってしかるべきひとのところへようやく届いたとか、必ずしもアグリゲーターを介さずとも順次インディー・レーベルとの直接契約も進めているという話を確認することができた。健太郎さん自身、その現場に行く直前までアグリゲーター通しで契約するつもりだったし、直契約ができるのかわからなかったようだから、初期の混乱があったとか、ストア上陸の発表以前に情報がリークされるのを防ぐためとはいえ、もう少し情報をオープンにしてもよかったんじゃないかと思う。
今考えると、ものすごいしらばっくれ方をされて、暗に「書類出したいなら受け取るけどそっちからは連絡してこないでください」的なことを言われている最中に、着々とセミナーだの契約だのが進行していたわけだしなぁ(笑)。

まぁそういうわけなので、取材とか画策してる方は早めに動かないとたぶんなにも喋れなくなりまする。よろしく。