こんばんは、電気グルーヴです!!

2000年3月の新宿リキッドルーム以来だとか、いずれにしてもソートー久方ぶりの電気グルーヴ、ワンマン・ライヴ。そんなつもりはなかったのに、なんだかちょっとホロッとしてしまった……。

これからフジロック行くひとで、情報シャットアウトしたいひとは読まないほうがいいです。
でも、電気出る日のチケット持ってたら、間違いなく見逃さないほうがいいです。









まず、いきなり「N.O.」ですよ。そしてそのあと5曲くらい怒濤のヒットメドレー全部歌ものという、意外すぎる導入。サポートのカガミのテイストがかなり反映されたような、ボビー・O〜ニュー・オーダー的なキックの連打がアクセントになったエレディスコ・アレンジ。そしてすごく柔らかい印象の音なんです、なにかを予感させるような。

新曲? カヴァー? や「弾けないギターを弾くんだぜ」とかのあまり耳慣れない曲を挟んで、おそらくフジロックではむちゃくちゃはまりそう、野外仕様なレゲエ・タッチのずどーんと腹に来る「Volcanic Drumbeats」が素晴らしく、そこからまたエネルギッシュな歌ものをズバズバと聞かせるモードに入っていく。たった1曲だったインストが「新幹線」だったりとか、声のでなくなった瀧が最前列の客に助けを求めてたりとか、思いっきり歌詞間違っても開き直ったりしないでちゃんと照れてみたりとか…InKのライヴのときにも感じていた、なんか吹っ切れちゃった感じがひしひしと。そして、文字通り揺れるフロアの勢いはすごく、ヘイヘイみたいな予定調和的な掛け声も瀧の動きにあわせて一斉に手を振るような瞬間も、なんか許せちゃう雰囲気なんです。ベコベコの床でホントに揺れまくっていた新宿リキッドでよく感じていたような波が、客が飛び跳ねるのと一緒にわっと襲ってくる。「あぁ、電気って愛されてるんだなぁ」と、いまさらながら、改めて思ってしまった。
そして、そして、客もそんな雰囲気を察知したのか、ラストの「虹」がしっとりと終了しても帰る気配もなく、アンコールの声がどんどん大きくなるわけ。いや、電気はアンコールないよね…と思っていたら、しばらくしてメンバーがいそいそと登場、史上初のアンコールを! しかも、「この歳になると、アンコールやらない方がかっこわるい」なんて心憎いコメントつきで。ずるいなぁ、ずるい。この抜けた感じの枯れに向かおうというかっこよさは、ずるいよ。
というわけで、延々と深夜まで続く打ち上げにもおじゃまさせてもらったんだけど、「死なねーかなぁ、ケンゴ」などのいつもの毒舌も身体いっぱい受け止めさせてもらった。

ホント、がんばります、ありがとう。