クドカンと江口寿史

うっ! 『木更津キャッツアイ』の再放送、今朝方最終回だったのにすっかりビデオをセットするのを忘れて見逃したぁ。本放送時に一回見ているんだけど、改めてシリーズを続けてみていると当然のことながらたくさん発見もあるわけです。

実はもう映画版(明後日公開)の試写に行っていて、そのあんまりな出来にがっかりしていた口だったのですっかり熱も冷めていたのだ。舞台挨拶でもメンバー全員+クドカンがあまりに熱っぽくその素晴らしさを語るもんで、どうにもこうにもテンション急降下ってな感じだったのさ。でも映画で抽出された要素を頭に入れた状態でTVシリーズを見ると、その魅力が倍増するんだよね、不思議なことに。具体的に要素を上げるとアスミックに口を酸っぱくして注意されてるネタバレになるやもしれんので「ノリ」的な話にすり替えると、3話あたりから急にエンジンがかかったように勢いづくテンションが、5、6話(オジーが殺されるエピソード)で最高潮に達し、エンディングまでそのままほぼ保持されるあたりは素晴らしい。あっけなく夢が叶う(哀川翔と出会い野球までする…結局できないけど)ことと、大切な人が死ぬ(というよりなぶり殺される)という急転直下を経験して、ぶっさんが死と直面せざるをえなくなりモラトリアムから抜け出そうと自分なりにもがく(メンタルに走るところがなんとも…)という切ない感じが、青春ものとして新たな扉を開くまでに至った要因のひとつだと思うですよ。

大部分がファンサービスと化した『日本シリーズ』は、詰め込みすぎ+ルールに縛られすぎで、話がでかくなるたびにハァって溜め息つく感じでね。2時間の中で10回まであるんだけど、元は450分で10回だったことを考えると、せめて7回コールドくらいで終わらせてしまい、観客を突き放してもよかったんじゃないかね。

で、表題の件だが、仕事がやばくなってきたのでまた後日。