地上デジタルの現実味

引っ越しを機に事務所のテレビを買い換えた。正直、会社に置いてあるテレビなんて月に数時間しか使われてないほぼ置物状態の代物で、平面ブラウン管ですらない安物のテレビデオ(しかもデッキ部故障中)というひどい状態のものを使ってた。ここ数ヶ月は壁の穴からアンテナのケーブルが抜けていたらしくえらい映りが悪くなってたんだけど、それでも誰一人直そうとしてなかったし。

だから、最新の大画面薄型テレビなんて全然必要ないはずなんだけど、せっかく部屋もきれいになったしと見栄を張って32インチの液晶を導入。どうせDVDや確認用のVHS、あとは翻訳仕事用にゲームするくらい? じゃあ地デジチューナなんていらないからバイ・デザインあたりの最近話題の格安もんでいいじゃんと思っていたところ、店頭行ってみると半年前に30〜40万はしていたはずの商品が、半額くらいで買えるわけ。10万円でイオンの売り出したやつには負けるけど、バイ・デザインと大して変わらない値段で。だったら安心感も質もそっちのほうがいいだろうと、本当に深く考えずに買ったのね。そうしたら、ビルのオーナーから話が来て、六本木に建ったビルのせいで(最近のことらしいからヒルズではないってことかな?)アナログの電波がちゃんと届かなくなってテレビ見られませんよって言うんだよ。テレビが届いて、設置してみたらほんとにひどい(笑)。ゴーストが出てるとかのレベルじゃなく、もう熊谷あたりでTVKの弱い電波必死に捉えようとしてるくらいの粗い画像しか映らないんだ。
そんなわけで、近々に地上デジタル用のアンテナを立ててくれるらしいから、深く考えずにアナログオンリーの格安大画面液晶に手出さないでほんと良かった。でも、思い出してみると昔実家の近くに東北新幹線が通ったときは、やっぱりそのせいで電波障害が起きてたわ。大昔でケーブルTVなんてなかったんで、UHF中継局からテレビ受信していたような。今、親が住んでるところも山が邪魔してVHFの電波が届かないとか言ってたし。どこもかしこもそんな状態ってわけはないけども、こういうことを経験すると「2011年までにアナログ停波はありえない」っていう話も、甘く見すぎてる気がしてきた。今回の郵政解散じゃないけど半ば強引にでもやってしまうんじゃ。やっぱり一度HDの映像見てしまうと、SDには戻れないと思うし、第一液晶とかプラズマで見るSDの映像は悲惨すぎます。まぁそんなこと気にしないし今あるテレビあと10年は使うよ!ってひとがあまりにたくさんいるから「ありえない」って言ってるわけだけどね。