若気の至り AVEXへの怒り 10/8追記

松浦社長がmixiで謝罪コメントを出したとか。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/oct/o20051006_20.htm
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_10/g2005100702.html

なんかそんなものを大々的に取り上げる読売もどうかと思うし(まるでmixi自体が彼のサイトと読めるような記述だし)、火に油を注ぐような書き方のZAKZAKに至っては…。
メディアも含めて、この件に関わってる人間には皆、想像力というものがないのかな。

それはそうと、エイベックスという会社のことを考えていたら急に昔のことを思い出した。かつて、ファースト・アルバムが出たばかりのプロディジーが初来日した。会場は<ジュリアナ東京>。招聘元は、ジュリアナのCD出してガンガン売っていたエイベックス。当時、XLのライセンス権はソニーじゃなくてエイベックスが持ってたのだ。当時血気盛んなバカだったワタクシは、自分でやってたミニコミ(!)でエイベックスの宣伝にオファーを出して、プロディジーの取材をした。そんなものOKするなよと今になると思うが、当時プロディジーなんて誰も知らないような存在だったしほとんど取材申し込みもなかったんだろう。まだ、エイベックスが町田にあった、のどかな時代だったし。

単なるキャバレーの出演バンドのようにこぢんまりと発表された来日に怒り狂ったワタクシは、もったいないからといって勝手にフライヤーというか小冊子を作り、大量にばらまいた。ファッション的でガキお断りというようなイギリスのクラブの風潮へのアンチテーゼで人気を得たのがレイヴで、そこでヒーローになったのがプロディジーだったのに、なんで彼らがスノッブとハイプの権化みたいな場所で肉欲の固まりどもを前に演奏しなくちゃならんのだと煽りたて、あまつさえ“ジュリアナを乗っ取れ!”とか言ってスーツやボディコンじゃないと入場できなかったあの場所にもぐり込むために、“中に入ってから着替えればいい”などとHOW TOまで載っけた。

当日、会場に行くと既に普段とは明らかに違う異様な雰囲気が漂っていたが、エイベックス担当者に取材のお礼をすると、たまたま横にいたジュリアナの関係者だかエイベックスのひとだったか、とにかく上の人間に紹介されてしまった。すると、「あぁ、あのチラシの…」と一言。で、相手がものすごく苦々しい顔になったから青くなり「はぁすみません」とか適当に会釈してとっととフロアに逃げた。
今考えると、サラリーマンだった自分になんであんなバカができたのかわからない。まぁ近所の公園にサウンドシステム持ちこんで即席パーティーおっぱじめ、警察呼ばれてしまったというさらに上行くバカもいたんだけども。

いつのまにか汗だくのTシャツで踊る数百人に占拠されたフロアと、何事かと唖然とするお立ち台のギャルたちのコントラストがおもろすぎた。
ただ結局あの蛮行は、なんも変えなかった。それでいいと思ってたエイベックスのひとたちには痛くもかゆくもないバグだったんだろう。本人たちにも、Yellowとか東京にはたくさんいいクラブあるからなんて悪知恵入れたのに、その後もアーティストの望むようなオールナイトのパーティなんて何度来てもブックしてもらえなかったし、しまいには東京ドームでのavex raveなる意味不明のイヴェントに無理矢理出演させられ「あれはレイヴじゃない…」と苦言を呈するハメになる(笑)。

まぁ、そう考えるとあの会社って昔から憎まれ役だったんだな。