おかんがiPodのことを「アレ」と呼んでいた

ゴールデンウィーク、実家に帰っていた。ここのところ数年、いつも帰省の折にはiPod持っていって居間のミニコンポにつなぎ、ずーっと差し障りのないくらいの音量で音楽を流しているし、もう還暦すぎたおばーちゃんとはいえ、さすがにそれが何なのか認識はしていると思っていた。一応Macユーザーであるし、テレビ見てたら嫌でもiPodのCM目に入るじゃないですか。

今日になって、そんな母親からメールが来ていて、「掃除していたらアレを見つけたんだけど、忘れていったよね? アレ宅急便で送ってだいじょうぶ?」みたいな内容だった。最初、なんか口にするのも憚られるようなものを置いてきちゃったかと思って「んんんん??」と思ったんだけど、iPodのことだと数十秒後に気付いた。

あんまりバカにするのもかわいそうかと思って問い質さなかったから真相はわからないんだけど、絶対名前が出てこなかったんだろう。なんとかポット、だったかしら?みたいなぼやーとした認識で。まぁ年寄りだからしょうがないかとも思うけど、自動車必須の田舎で、しかもリタイヤしたような連中とばかりつきあっていたらそもそもそんな機械に触れることがないよね。iPodがめちゃくちゃ売れているように錯覚してるのは東京人だけという指摘はあちこちで聞く(大阪ですら、パッとしないらしい)んだけど、こういう現実を身近なところで体験しちゃうと、なんか衝撃的ですよ。

ソニーウォークマン、iPodの音楽圧縮方式に対応とか言われても、なんのこっちゃってひとのほうが多かったりする? MP3とAAC使えたら、誰もATRAC3なんてつかわねーし、実質敗北宣言ですよなんてことは、どーでもいいのだ。そうなのだ。まださすがに、「ソニーのiPodください」なんて店で無邪気な客に言われることは滅多にないだろうけど、そういう事態もありえるのだ。