iTMS-Jへの長い道のり

いやはや、長かったなぁ。以前に書いた愚痴と、それに対する反応だのがどっとあったのは昨夏。もうすぐ一年なんですねぇ。そればっかり考えていたりかかりきりになっていたわけでもなくて、思い出すたび進行を催促したり、契約内容をチェックしたりということを続けてきたんだけど、まぁいろんなひとが言ってるように正規ルートの対応はほんっっっとに時間がかかる。
まぁね、もうある程度を越えると「焦ってもしょうがないんじゃねーの」的な心境になってしまって、新譜が出るなら売り時ってもんがあるだろぉとかタイトル数が増えて埋没する前にとか、いろいろな声は頭ンなかで鳴ってはいたんだけど。
そうしたら、先日(まだ現物見てないんだけど)契約完了のお知らせが届いた!って連絡がスタッフからあって。これ、結局のところサービス開始後ある時点で登場した、当初から「絶対そうなるはず」と予想していた手順、ルートを使ったのだった。ある種「ダメ!」と言われるかもしれない賭けだったけど、想像するに一番手続きが早そうだったので、そっちを通して申し込んでいたのだ。
で、気付いたのは最近、テクノ周りではかなりマイナーなものがJapanでも売ってるような状況が出てきた(トリッキー・ディスコの昔ワープから出ていたシングルなんてものが売っていて、チャートに入ってる!)ことだけど、まぁ彼らも当然、そのウチと同じ手順で申し込んでいるんだろう。だとすると、日本はマーケットとして無視できない存在だと思うし、もっともっとカタログどばっと増えてもいい気がするけど、やはりプロセスに時間がかかってるのかな。bleepみたいな専門店ももちろんステキなんだよ。コアなヒトはそっちで満足してもらってもいいし。でも、メジャー流通でCDが出るなんてことは滅多になくなってしまったし、本来アナログで流通していたような音源が、どメジャーなJ-POPと並んで売ってるという状況が面白いと思うんですよ。
最近やっていた、アルバムのジャケがどばーっと飲み込まれていくiPodのCMあったじゃないですか。あれでも、かなり目立つところに、レイ・ハラカミの『LUST』があったりする。ああいうことがどんどん起きないかなぁと。それで、そういうドメスティックな潮流がある程度、国の垣根を越えてほかのSTOREにも波及していけば、一番いいと思う。当初言われていた、世界共通のひとつの店というのは実現しそうもないしする必要もないと、今になると感じるし。