人生いろいろ


Taichi Masterのとこのブログで知った(最近、あちこちで話題みたいだが)ハンガリーの女性DJ、ニッキー・ベルッチ(Niki Belucci)がすごい。
なんというか、壮絶そのものの人生である。きっと負けん気も忍耐力も思い込みも相当なものだろうナァと思う。
いま騒がれてるのは、「え、こんなカワイコチャンがディージェイなの?」っていう部分と「しかも乳丸出しでプレイかよ!」って部分がほとんどなんだと思うけど、彼女のオフィシャル・サイトに書かれたバイオ(というか、もう半生記みたいになってる)を読むと、なんかもっと複雑な気分で、DJカルチャーの深淵というか、どうして彼女がクラブでレコードをプレイしなければならなかったのかみたいなことを考えさせられる。
ちょっと抜粋してみよう。

1983年、ハンガリーのブタペストに生まれた彼女は、5歳にして才能を認められ、元ハンガリー・チャンピオンのもとで体操の指導を受けはじめる。8歳で競技に出るようになりすぐに優勝を経験、その後もつぎつぎとメダルを獲得するなど、彼女の体操選手としてのキャリアは華々しいものだった。しかし、15歳のとき、二度目の大怪我を経験したことで選手を引退。その後は子供時代を体操によって奪われたと感じながらも、専門学校に通い、卒業後はブティック店員として働いた。しかし彼女の美貌とスポーツで鍛えた肉体に目をつけたポルノ業界のエージェントが彼女に接近。言葉巧みにまずはヌード、そしてすぐにポルノ映画へと彼女を誘い込んだ。最初の主演作品は、なんとイビサで撮影されたというからなんとなく運命めいたものを感じるが、実はそのとき19歳だった彼女、まだひとりの男性としか経験を持ったことがなかったのだと告白している。それから半年のあいだ、彼女は母国ハンガリーやイタリア、そして日本(!)で作品を撮影し、その年の最優秀新人としてポルノ版アカデミー賞に輝くものの、たった半年で引退を宣言。すでに地元の小さなハコでDJとしてプレイして、レコードをスピンする楽しみを発見していた彼女は、やっと自分のやりたいことを見つけた、とDJ、そしてプロデューサーとしての活動をはじめたのである。しかし、当時のマネージメント側は音楽より彼女のポルノ女優としての人気を利用したかったようで、発表されたアルバムやステージ上でも常にエロにまつわるイメージを強要された。そして、たった3ヶ月で決別してしまう。
2003年秋、現在のマネージャーであるFruzsinaと出会い、その後はハンガリーオーストリア、スロヴェキア、ルーマニアを中心としたDJ、そしてTV番組のマスコット・ガール、雑誌の表紙を飾るなど活躍を続ける。

すごい(笑)。まぁ実際のプレイ中のビデオで聞く限り、DJとしての腕は素人以下って感じだからどこまで本気なのかわからないんだけど、やってる会場が相当ショボかったりするから、少なくとも本人は好きでやってるんだろうね(売名のための「ちょっとCOOLでしょ」というイメージが欲しいというだけの戦略じゃなく)。なので、テレビ番組とかの露出の仕方を見ると、日本だと飯島愛(彼女も自分でDJやります)とか、インリン・オブ・ジョイトイみたいな感じかしらとも思うが、その体操時代に培ったど根性で、ぜひDJとして大成して欲しいよね。まぁそれじゃあ食ってけないという事情もあるだろうけどなぁ…。

Niki Belucchi公式サイト http://www.belucci.hu/

シングル「1234」のビデオクリップ http://www.belucci.hu/flash/eng/niki1234.html

キプロスのクラブでのプレイ風景 http://www.youtube.com/watch?v=bLUPKjUCaAE

ファンが出回ってる写真をNikiの曲と組みあわせて作ったビデオ http://www.youtube.com/watch?v=NYIawcFojEI

上記の元ネタがたくさんあるギャラリー(注:モロだしアリ)http://www.phun.org/index.php?navigation=niki_belucci



※ポルノ女優時代の写真やビデオはかなりエグイので、探さない方がいいかも…