Ricardo Villalobos / Vasco (Perlon)

ドイツの老舗ディストリビューターで、硬派なテクノのレーベルを多数扱っていたNeutonが倒産してしまった模様。暮れになってこういう話を聞くと気が滅入る…。思うに、この金融不安は来年いっぱいくらいは続くんじゃないかと。つまり、CiscoとかNeutonはまだ終わりのはじまりの可能性もある。

で、今日はNeutonが扱ってたレーベルのうちのひとつ、Perlonの作品。

Vasco
Vasco


Perlonはコンピ以外ではほとんどCDを出さないんだけど、リカルドの作品は過去にも『The au Harem d'Archimede』という傑作アルバムをCDで出したりしてる。これは元々アナログのEPで出たものをまとめたもの。4曲しかないのに、70分という超大作。1曲目がやたらめったら長いんです。日本ではあんまりその本領発揮したドロドロのプレイはやってくれないリカルドだけど、まぁ作品の傾向からもケタミン・ハウス的なことを言われてる。いまもたまたまネットで見つけた長尺のDJミックス聞いてるんだけど、催眠的にもやもやっとした音が続いております。
ぶっちゃけ、こんな曲がいいと感じてしまうのは相当変態だと思うが、比較的とっつきやすい2、3あたりを入り口にしてあっち側に行ってしまうとなかなか帰って来れないカラダになってしまうかも。個人的にはツールとしてはあんまり、で、むしろメンタルなマッサージとかに向いてる感じがする音。

1. Minimoonstar (Full Session)
2. Electonic Water
3. Amazordum
4. Skinfummel

2008/10/4 release