John Tejada / Where (Palette)

Where
Where


非常に多作という印象の強いジョン・テハーダ氏の、なんと11作目のアルバム。
このひとの器用なんだけどこぢんまりしすぎない絶妙の配色(パレットという自分のレーベルのネーミングは、まさに言い得て妙なんだと感じる)はもっと評価されていいと思うし、早くからこういう地味ミニマルに取り組んでその可能性を追求してきた末の、今のこの音は俺はかなりリアルに聞こえるんだけどなぁ。リリースのタイミングが悪かったのかアートワークが地味すぎるのか、全然話題にならなかったし、あまり好きという声も聞かなかったよね…。

枯れた感じとメロウな情感、それに常に脳をくすぐるような飛ばし系のSFちっくな電子音が素晴らしく、箱庭的な世界が好きなひとやオーガニック方向に行きすぎたミニマルはどうも…という向きにはピッタリかも。
澄んだ空気の寒い朝を想起させます。
5曲目にニコレットが参加。


1. Feel It
2. Moogbits
3. Raindrops
4. Turning Pt.
5. Desire
6. Torque
7. Pivot
8. Labyrinth
9. When
10. Mer

2008/06/15 release